再読です。正直内容もいつ読んだかも覚えていなかったのでかなり新鮮な気持ちで読めました。
こんなにいい話だったとは。
"砂漠"という社会を知らない大学生の5人。知らないからこその好奇心と素直な気持ちでただただ日々を重ねることが、実はとっても大切なことだったんだなぁと思わされます。まるで何もしていない自分の学生時代も肯定したくなるくらいに。。
(でも私と違って仙台の某国立大法学部という設定なので彼らは賢いしやることはやっていると思います。それは会話や就職先からも明白。。)
でも本当に、そんな日々の中で育まれた気持ちって一生ものなんですよね。それは大人になった今よく分かります。
一番好きなシーンは、片腕を亡くした鳥井が、バカバカしくて元気がでる、と言って皆が必死に熱い想いを堪えているところ。私も目頭が熱くなりました。
あと個人的には北村がプレジデントマンに襲われるシーンが最も怖かったんですが、なぜ北村は平気なんだろう、、謎です。
全体を通して、初めから終わりまで描かれている伊坂作品はあまりないような気がしたので珍しくすっきり読み終えました。そして5人との別れが寂しくなりました。
その後の5人が気になります。西嶋留年編。いつか読んでみたいです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年1月28日
- 読了日 : 2021年1月28日
- 本棚登録日 : 2021年1月3日
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