ひび割れた日常——人類学・文学・美学から考える

  • 亜紀書房 (2020年11月18日発売)
3.50
  • (0)
  • (6)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 127
感想 : 5
4

コロナ禍によって、これまでの日常は間違いなくひび割れた。そして今もなおひび割れたままである。
そのひび割れた日常を突きつけられ、嫌でも思考を巡らせている僕にとっては、このお三方によるリレーエッセイは大変な刺激となった。
「生命と自然の問題」から出発し、思考の幅を限りなく広げ、縦横無尽に言葉を紡いでゆく。
私たちは人間であるまえに生物としての“ヒト”であることを忘れがちだが、ウイルスもヒトも同じ生物。下手に闘うことを選ぶのではなく、共存の道を探りたいというのがもしかしたら著者たちの仮の結論なのかもしれない。それは僕も全く同意する。だからこそ日本のコロナ対策は気絶するほど過剰だと思わざるを得ない。
余談だが、伊藤亜紗さんのエッセイ「胎盤とバースデーケーキ」は特に心に響く文章だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年7月20日
読了日 : 2021年7月11日
本棚登録日 : 2021年7月11日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする