睡眠をコントロールする方法を解説する本……と思ったが少し違った。睡眠に関する9種類の病気や問題について、症状や治療法を解説している。
本書で取り上げられているトピックは次の九つ:睡眠相遅延症候群、過眠症、ストレスによる不眠、4時間半熟睡法、睡眠時無呼吸症候群、寝たい時間と眠れる時間、夢遊病、ナルコレプシー、冬季うつ病。
中には睡眠の問題と認識されにくい症状(冬季うつ病など)もあったのが意外だった。読むと、治療には睡眠薬と並んで抗うつ剤(抗不安薬など)も使うことがあるらしい。確かにうつ病患者は睡眠に関する問題も抱えることが多いので、言われてみれば密接な関係があるのは納得できる。
各章の導入には漫画があるので読みやすいが、わざわざ漫画を挿入する必要があったのかはやや疑問が残るところだ。
覚えておきたい点:
・体内時計には履歴(くせ)がつきやすい。悪い履歴は1ヶ月も続けると染み付いてしまう。
・自分で満足する長さより少し短めの睡眠時間のほうが質は良くなる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
家庭医学・健康
- 感想投稿日 : 2019年8月12日
- 読了日 : 2014年3月3日
- 本棚登録日 : 2019年8月12日
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