フォトジャーナリズムとは何か、キャパ、沢田教一や自身の経験をもとに解説。戦場におけるジャーナリストの重要性が理解できた。
有名な「ナパーム弾の少女」(ニック・ウト撮影)の写真は、「ここで待っていたら面白い場面が撮影できる」と米兵にあらかじめ言われて待機していたジャーナリストが撮ったという事実に戦慄をおぼえる。
「ニックの写真はベトナム反戦運動に大きな役割を果たした。しかしどのような状況の中撮影されたのかは、多くの問題を問いかけている。」
エディ・アダムスのベトナムで兵士が射殺される瞬間を撮った写真も、ジャーナリストに対するサービスで行われたのであり、「カメラが回っていなかったら、このとき男が射殺されなかったのは確かだ。」
ジャーナリストのダークサイドにも踏み込んだ内容には、ショックを受けた。
写真の読み方についても考えさせられる。
もう少し写真が多ければ言うことなしの本だった。
中高生にも読んでほしいな。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年12月9日
- 読了日 : 2012年12月9日
- 本棚登録日 : 2012年12月9日
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