「タイムトラベルのパートナー募集」
という怪しげな広告を出している男を取材しようと、
プレイボーイな記者、やる気のない女インターン、オドオドしてるインド人インターンが挑む話。
プレイボーイはあっさり嫌われたので、女(ダリアス)がパートナーに応募という形で潜入捜査。
ダリアスを演じるのはオーブリー・プラザ。
「スコット・ピルグリム」でのメガネ女役も個性的ではありましたが、
今作でもムスっとしちゃって「カワイイ」からちょっと外れた感じの変な主役。
冒頭では親父と喧嘩して処女をからかわれたり。
「い、家にいるとき以外のあたしを知らないでしょ!
大学では寮だったし、親父の知らないところでやることやってんの!」
「嘘つけー。寮のルームメイトだったエミリーに聞いたもん」
「なんでエミリー知ってるの?」
「フェイスブックで友達」
「……」
なかなかイケてる親父です。
つか、インド人も童貞だし、お前らしょうもねーな!
と、プレイボーイは仕事をダリアスに任せ、20年前に付き合った彼女のもとへ。
思い出のあの子とまたエッチしちゃお、ってなノリなわけです。
(そもそも今回の出張の理由の一つがそれ)
が、30代後半のふとましくなった彼女を発見して幻滅……
でも会って話とかしてたら、過去の郷愁とかじゃなくて、
すごいいい女になってすげーはまっちゃうのでした。
さて、任されたダリアスは、タイムマシン男とタイムトラベル用の訓練の日々。
たまには「奴ら」に追われて逃げ回ったり。
それが「ごっこ」なのか、本当なのかはなかなか見えてこないのだが、
お互いがなぜ、過去に戻りたいか等、徐々に本音を話だすことで打ち解けあう二人。
体とか、見栄では無く、人として女を愛したような気になったプレイボーイと、
タイムマシン男との恋愛が芽生えそうなダリアス。
なんか2人ともいい感じに成長…するのかと思いきや。
諭すように女に振られるプレイボーイと、
タイムマシン男の過去を調べたら、彼が言っていた事が嘘っぱちだったことを知ってしまうダリアス。
やけになって女を連れ込んでの飲み会で童貞を失うインド人。
おい、彼だけ成長のタイミングと方向性が違うような気がするがいいのか?
最後には、タイムマシン男とダリアスの別れの瞬間に
「彼がタイムスリップに成功して、過去を変えたからこそ今、それが嘘っぱちになったのかも?」
という可能性を残してお話は終わる。
いや、実際そうだったんだろうな、とは思うんだけどさ。
その辺、あえてカッチリクッキリしなかったあたり、
プレイボーイと過去の恋人の関係もそうだけど
決定的な物にしない、ふんわりとしたままでいましょう的な空気感が意外に悪くないですね。
ただ、「タイムスリップ物」としては反則スレスレ?な状態で終わるので
この監督と脚本家で次のジュラシックパーク撮るらしいという話には少々不安だったり。
おまけ:この作品、ジョージ・ルーカスも気に入ったとかで
スターウォーズ新作の監督候補にも名前が挙がったんだとさ…。
- 感想投稿日 : 2014年4月23日
- 読了日 : 2014年3月26日
- 本棚登録日 : 2014年4月23日
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