時に「猛獣使い」などど揶揄される
プロダクション系プロデューサーが読むときっといいと思うマンガ。
高校生女子3人がアニメ作る話。
と、ひとことで言ってしまうとそういうことなんだけど
その制作過程の描き方の粒度が想像を超えてる。
挙動が読めない天才肌の監督と、
常人の理解を超えてこだわる職人気質のアニメーターと、
その2人のために場を作り、お金とスケジュールとモチベーションを管理して
スーパー格好いい作品を生み出すプロデューサーの話。
宮﨑駿の雑想ノートのような
マニアックなイメージボードも熱いんだけど、
ここにプロデューサーの視点が入ることで
作品が俄然立体的に見えてくるのが面白い。
まー、自分も制作側の人間なのでアレなんですが、
制作現場って、どこかクリエイターを神格化しすぎるところがあって、
スタープレイヤーをアサインすればあとはすることないみたいな。
結果クリエイターが図に乗って傍若無人な振る舞いをしていることがあるんですが。
でも彼らの思い通りにさせることが必ずしもいい仕事になるとは限らない。
その作品よって誰をどうさせたいのか。
目的は何で、それを達成するための最適な方法は何なのか。
そこにかけられるリソースはどれくらいで、どう配分すべきか。
作り手の独りよがりにならないように軌道修正し、
みんなが幸せになるアウトプットをオンスケで導き出す。
プロデューサーはその仕事の主人公と言ってもいい存在だと思います。
かっけーなあ。
とかく作り手の満足のために仕事をしてはならない。
そもそも作り手なんてのは満足しない生き物なんですすいません。
- 感想投稿日 : 2018年2月6日
- 読了日 : 2018年2月6日
- 本棚登録日 : 2018年2月6日
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