恋を積分すると愛 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2017年7月25日発売)
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本棚登録 : 177
感想 : 16

中村さんの文章には難しい言葉が少ない。
愛とか勇気とか、約束とか仲良しとか、大事すぎて、大事だ、ってことを見失いがちなことを、誰にでもわかる言葉で、わかりやすく教えてくれる。
ぎゃふんだな、とか、ぐっとくる、とか、本当にそうとしか言い表せない瞬間に、その言葉を使ってくる。ぴったし、って感じだ。
そうかと思えば、題名もそうだけど、少し哲学チックなことも言う。あくまでチックだけど。
細胞だって日々入れ替わってる、5年もたてばまるっきり別人だ。そうやって哀しみとかいろんなものも薄まっていく。でもその経験全部まるっと自分だ。それを受け止めて、その入れ替わった細胞の分だけ、昨日よりちょっとだけ強く生きられる気がする、そんな本でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年8月7日
読了日 : 2017年8月7日
本棚登録日 : 2017年8月7日

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