敏腕社長の溺愛計画 (角川ルビー文庫)

  • KADOKAWA (2018年4月1日発売)
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本棚登録 : 39
感想 : 7
4

▼あらすじ
ビル掃除のアルバイトの玲は、大企業の社長・クリフォードから気に入られ、社長室の担当に。身分の違う友人のような関係を築いていたが、とある事件でアパートを荒らされた玲は、彼の部屋に匿われることになり!?

***

ストーリーの完全度:普通
トーン:あまあま・シリアス(低)
エロ度:やや低い
萌え度:普通
総合評価:★4.0

積み本崩し。どことなくハーレクインのような雰囲気の漂う作品でした(笑)
ちょっとしたサスペンス要素はありますがタイトルに溺愛計画と入っているだけあって全体的にはかなり甘めの作品になっており、王道ハッピーエンド好きの私には相性が良かったです。

ただ、幾つか気になる点もありました。まず一つ目に、攻めが受けに惚れる理由がよく分からなかったな、と。受けと違ってノーマルで、尚且つ今まで本気で人を好きになった事がない攻めが異性である受けに夢中になるにはやや説得力が足りない気がするんですよね。正直、受けのどこにそんな魅力が…?と思ってしまったり。(実は攻めも受けと同じ同性愛者だった、とかならまだ納得出来たのですが…)

あとはミゲルと彼女がその後どうなったのかも地味に気になりましたし、物語が「えっ、ここでおしまい?」っていうようなところで終わってしまっているのも少し気になりました。前半はまだ良かったのですが、後半〜ラストにかけてはちょっと中途半端な部分が目立つ印象だったかな、と思います。

とはいえきちんと外国の雰囲気を感じられる作品で、テンポ良くさくさく読めたのでそこは良かったです。
攻めも思ってたよりもずっと紳士的で個人的にはかなりツボなキャラクターでしたし、スマートに見せかけて裏では受けを振り向かせようとあれこれ画策する様子が読んでいて楽しかったです。
スパダリ攻めやあまあまなお話が好きならまず楽しめるんじゃないでしょうか。ストレスフリーで読める作品です(^^)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 整理済み(小説)
感想投稿日 : 2019年12月6日
読了日 : 2019年8月24日
本棚登録日 : 2018年5月12日

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