▼あらすじ
体の弱い妹を一人で育てる陽向は、バイト先のバーで傲慢だが魅力的な男・煌牙と出会う。何故か彼に気に入られ、妹ごと面倒を見るという援助に承諾する陽向。しかし煌牙の目的が陽向の中の獣人の血にあると知り…!?
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ストーリーの完全度:高い
トーン:ほのぼの・シリアス
エロ度:低い
萌え度:非常に高い
総合評価:★4.8
積み本崩し。真崎ひかる先生の作品を読むのはこれで3冊目になるのですが、今までで一番楽しく読めた作品でした。
CPも好みでしたし、ストーリーもかなり面白かったです(^^)
因みに個人的に一番好きなキャラが煌牙なんですが、第一印象はあんまり良くないです。初っ端から女性と修羅場っていて、その傲慢な様子から陽向にも「ヒデー男」という評価を付けられます(笑)
男前だけど超俺様で、その傲慢っぷりたるや一昔前のスーパー攻め様のよう。気が強くて物怖じしない陽向を面白がってからかう煌牙のその様子はいっそ懐かしさすら感じました(笑)
色々と強引だけど意外にも茶目っ気があるから憎めないし、しかも甘いものが好きという可愛らしい一面もあるので自分の中では好感度がうなぎ登りでした(笑)
陽向は陽向で最初は大人しいキャラだと思っていたのですが、意外にも男らしいというか負けん気が強いキャラで、同じように気が強い煌牙との掛け合いシーンや攻防戦は読んでいて楽しかったです。
しかもたった一人と家族である幼い妹の事を常に大切に思っているのでそういった意味でも好感の持てるキャラでした。
(妹ちゃんも可愛くて癒されました^^)
この作品の舞台は現代ですが、ちょっと近未来の話になっていて獣人の設定もSF寄りです。
煌牙が普通の人間で無い事は最初の時点で…というかタイトルの時点で分かると思うのですが、実際に煌牙の正体が明らかになるのは物語の本当に最後の最後の方なので読む人によっては少々肩透かしを食らうかもしれません。何なら獣人設定じゃなくても良かったのでは?と思うくらい、現代要素の方が強い作品なので…(笑)
因みに恋愛部分は凄く良かったです。エロシーンは最後に一回あるだけなので少なめですが、その分、陽向が煌牙に惹かれていく様子が丁寧に描かれているのでしっかり感情移入出来ましたし、陽向が誤解をして家出をするシーンはこちらまで辛い気持ちになりました。
読み易い上にストーリーもしっかりしているのでこれと言って不満な点は無いのですが、強いて言うなら最後の終わり方がちょっとあっさり過ぎたかな、と。
ページ数の関係もあるのかもしれないですが、個人的には正体を明かしてからエッチの流れの方が良かったのでは?と思ってしまって。正直、「え?ここで終わり?」と思ってしまいました(^^;)
とはいえ上述したように最後まで楽しく読めて大いに萌えた作品なので評価は高めです。
北沢きょう先生のイラストも素晴らしかったですし、また一つお気に入りの作品が増えました♡
スーパー攻め様×強気受けが好きな人に全力でお勧めしたい作品です(*^^*)
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- 感想投稿日 : 2020年10月15日
- 読了日 : 2020年7月19日
- 本棚登録日 : 2018年5月12日
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