御曹司の天使溺愛計画 (角川ルビー文庫)

  • KADOKAWA (2019年11月1日発売)
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本棚登録 : 28
感想 : 5
4

▼あらすじ
事故から目覚めた病室で、富豪の御曹司・シドニーは天使のような看護師・架に心を奪われる! 
ストーカーから間一髪で架を助けたシドニーは、別荘のナイトプールで彼と甘い秘め事に耽るが、ストーカーが侵入し更に不審者も!?

***

ストーリーの完全度:高い
トーン:あまあま・コミカル
エロ度:普通
萌え度:高い
総合評価:★4.5

軽めで甘い作品を求めてこちらの作品を手に取ったのですが、思いがけず大当たりでした!
アメリカを舞台にした作品で、同作者さんが出されている「御曹司の溺愛家族計画」という作品のスピンオフらしいのですが、スピンオフと言ってもスピン元のキャラクターは名前しか出て来ないので、未読でも全然問題なかったです(^^)v

攻めと受け、両視点から描かれたストーリーなので感情移入しやすかったですし、何よりシドニー(攻)の視点が面白い!
立ち振る舞いはスマートで凄く紳士的なのに意外とむっつりスケベで下心満載だし、架にアプローチしては相手の反応に一喜一憂したりと何だか初恋に浮かれる少年のようで可愛らしいのです。
特に恋が実った時のシドニーの浮かれっぷりと言ったらもう…(笑)
良い大人が(しかも攻めが)嬉しさのあまりベッドに突っ伏して足をバタバタさせるんですよ。このシーン、凄く可愛くてニヤけてしまいました(笑)

対する架の方はというと、表紙の雰囲気通りのキャラクターで、慎ましやかで慎重な性格に好感が持てました。
架はゲイなのでシドニーに惹かれるまでは割とあっという間ですが、恋愛に関しては消極的なのでシドニーのアプローチに戸惑いすらします。
その初々しい感じが微笑ましくもあり、日本人らしい反応なので共感しやすいキャラクターだなと思いました(^^)

ストーリーは徹頭徹尾あまあまを貫いている為、攻めと受けがすれ違うみたいな切ない展開も一切ありません。本当に、最初から最後まであまあまです。
ですが、ちょっとした謎解き要素が含まれており、オチもまさかの二段オチという仕様なので最後までしっかり楽しめます。
最初のオチは犯人が面白過ぎて思わず笑ってしまいました。警察との掛け合いも最高に面白く、この作品のMVPは間違いなく彼だな、と思いました(笑)

神香うらら先生の作品は海外が舞台の作品が多いですが、どれも作り込みがしっかりしていますし、あまあまな作品が多いので安心して読めますね。
実はスピン元である「御曹司の溺愛家族計画」の方も買ってあるので続けて家族計画の方も読んでみたいと思います!

余談ですが、ロックハートの家系は巨根が多いらしく。…という事は、家族計画の方に出て来るシドニーの従兄弟ももれなく巨k(ry)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: BL小説
感想投稿日 : 2020年4月26日
読了日 : 2020年3月13日
本棚登録日 : 2019年12月24日

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