補助犬になることを目指して訓練に励んでいたチェスターは、テストに失敗してしまう。ペットとして引き取られた家には、自閉症の少年ガスがいた。チェスターはなんとかガスの力になりたいと思うが…。犬と人が心と心で通じ合う。犬のチェスターの視点で語られているのに、登場人物一人一人の心の動きがリアルに描かれ、引き込まれる物語。

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秋はお母さんと二人暮らし。お父さんの「道夫くん」とは時々会う。ある日、友だちのモッチの家に、道夫くんからもらったレコードを持って行き、一緒に聞いていたら、弟の新くんがレコードに傷をつけてしまう。秋はモッチに怒ってしまうが…。
子どもたちの鋭い観察眼、柔らかい心、前に向かう力…さりげなく力強い物語。

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おじいちゃんからもらった27箱もの大量のボタン。古いものを集めるのが好きなわたしは、ただほしいからもらっただけ。でも、そのボタンの一部を学校に持って行った日から、学校中がボタンフィーバーに!みんなが交換や収集に夢中になって、わたしの手に負えなくなってきた。とくに親友と思っていたエリーと対立するようになって…。
子どもたちが自分で問題を解決しようと奮闘するさわやかな物語。

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大伏木と書いて「フシギ」とよむ、ふしぎ小学校では、日常の中に少し不思議な出来事が混じっています。そしてその出来事はどこか優しい。ふしぎ小学校をめぐる、ほのぼのと心に響く短いストーリーを一つずつ読むうちに、「ふしぎ町」の住人になれたような気がします。

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東京近郊の山で林業を担う会社「東京チェンソーズ」を取材したノンフィクション。チェンソーズの仕事についてももちろん詳しくて興味が湧きますが、一人ひとりがどのようにして林業にたどりついたか、その理由が様々で面白いです。誰も人生の正解を知っているわけでもなく、やりたい仕事や向いている仕事にすぐに出会えるわけでもない。それでいい、と背中を押してもらえるような本です。

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ドイツ、ベルリンのはずれにある湖のほとりに小さな家がありました。自然に囲まれた幸せな暮らし。けれどもある時、兵隊たちがやってきて…。1軒の家をめぐるドイツの現代史。

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いろいろあって学校に行けないひなは、毎日図書館に通っていました。図書館のおにいさんイヌガミさんにいろんなことを教えてもらったり、本を借りたり、ひなにとってとても大切な場所。そんなある時、ゆんという名前の女の子と出会い、彼女の話す物語に夢中になります。はじめてできた大好きなともだち。だけどゆんには不思議なことがいろいろありました…。
図書館を舞台に繰り広げられるあったかいおはなし。

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太平洋戦争末期、日本各地の都市が無差別に空襲を受け始めていた。神戸に住んでいた10歳の清一郎は、父母を空襲で失い、たった一人で生きていくしかなくなってしまう。終戦後も大人たちは戦争孤児を助けることなく放置し、多くの孤児たちが孤独と飢えの中で死んでいく。明日は自分も死んでしまうかもしれないという極限の状況の中で、仲間と共になんとか生きようとする清一郎のつらく壮絶な体験を描くノンフィクション。全国に12万人もいたという戦争孤児たちのことを思うと胸が塞がる思いになります。

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オオカミは群れで縄張りを守って暮らしている。今年生まれたスウィフトは、別の群れに襲われ群れからはぐれて、一人荒野をさまよう。誰よりも速く走れることを武器に、スウィフトは生き延びることができるか。
アメリカで調査を目的にGPSを付けたオオカミの行動の軌跡をもとに描かれた物語。絵と文が一体となった美しい本。

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家に送られてきた朝顔の絵のハガキ。ばあちゃんは読みもしないで破って捨ててしまった。次の年、誠矢は朝顔のハガキをばあちゃんに見せずにしまいこんだ。毎年送られてくるハガキの人はどんな人なんだろう。なぜばあちゃんはこの人が嫌いなんだろう。6年生の夏、誠矢はハガキの人に会いに島根まで行くことにした…。

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ベンは誕生日に犬がもらえると思っていたが、もらえたのは小さな犬の絵。ロンドンでは犬は飼えないという理由で。がっかりしたベンは、目をつぶると現れる空想の小さな犬にのめりこむ。
少年の成長をみずみずしく描く傑作児童文学。岩波少年文庫版。

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ソレルはママを喜ばせるために「いい子」でいることにしていた。ある日、ガチゴチーニ校長が、規則を守る模範的な生徒を学年末に「スター」として表彰し旅行をプレゼントしてくれるという。ソレルははりきってママのために優勝しようと誓う。しかし、庭の柳の木の下でみつけた種が思いがけない事態を招き…。奇想天外、いい子でいたいソレルと規則なんかより大切なものがあると知っている親友のニーナの名コンビが町をまるごと変えることに!
読むときは「種」にご用心!

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バンダービーカー一家の子どもたちは町中の人たちから好かれています。明るくて楽しい5人の子どもたちとやさしい両親。幸せな毎日が突然終わりを告げます。大家のビーダマンさんが、一家に出て行ってほしいというのです。大好きなこの家から離れるなんて!子どもたちは、ビーダマンさんの気持ちを変えさせるための作戦を考えます。
いろんなおもしろい作戦がことごとく失敗しますが、みんなはめげません。そもそもビーダマンさんはなぜ急に出て行ってほしいなんて言い出したのでしょう?

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「呪われた子」モリガンは、町中の災厄(過失も含めて)の原因とされていて、しかも11歳の誕生日に死ぬと決まっていた。しかし、誕生日のまさにその日、モリガンを連れに来た人物がいた。彼は魔法都市ネバームーアの「輝かしき結社」の入会候補者としてモリガンに試験を受けてもらいたいという。ただ死を待つだけだったモーガンの前に、わくわくするような冒険がやってきたのだ!
魅力的な「ネバームーア」と、ふしぎな入会試験、モリガンを狙う悪人…、舞台設定が秀逸で、次回作への期待が高まります。

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ヴァージルはフィリピン系アメリカ人の11歳のおとなしい男の子。学校にも家にも居場所がないと感じていた。だけど一人、気になる女の子がいて、勇気を出して「ハロー」と話しかけたいと思っていた。ある日、ヴァージルが森を歩いているといじめっ子のブルにみつかり、リュックを井戸に落とされてしまう。中にペットのモルモットが入っているのに!井戸に降りていったヴァージルは…。
4人の個性的な少年少女それぞれの視点で語られる物語。ドキドキしながら最後まで読み切ってしまいます。2018年ニューベリー賞受賞。

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「難民」って知っていますか?日本に難民としてやってきた人たちの故郷の料理を通して、日本の難民制度の問題点、難民がなぜ生まれるのかなどについてわかりやすく書かれています。
この問題を自分のこととして考える大切さを伝えています。

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1年生つばさは落ち着きがなく、同じ登校班のマキは苦労していた。登校班のメンバーは、まじめな班長のリサ、思ったことをすぐに口に出してしまうケイタ、ブラジル人でイケメンだけどへんな俳句をよむパウロ、2年生のティアラちゃん、面倒見のいいマキ、そして1年生のつばさ。つばさの家庭の事情は複雑で、登校班のメンバーは何かと気にかけていたが、ある日事件が起こる。「よそ様のことにかまうな」という母に反発するマキを中心に、子どもたちなりに考えたのは…。

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アフリカのルワンダでは、過去の内戦により手や足を失った人がたくさんいます。ルワンダ人のガテラさんと結婚した真美さんは、義肢装具士としてルワンダに渡り、今も多くの人たちの希望となっています。
私たちには何もできない、と思う前に何ができるか、できることから考えることの大切さを教えてくれる本です。「ルワンダ大虐殺」の背景についてもわかりやすく書かれており、ベルギーの植民地支配がその背景にあったことなど、日本人にはあまり知られていないことも知ることができます。

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小学6年生のふみは、料理が得意。料理下手なママのかわりに夕食を作ることも。ある日、死んだと聞いていたパパが生きていると知り、詳しく話そうとしないママと冷戦状態になる。一方学校では、友だちの孝太郎くんに告白されたり、気が合わないと思っていた幼なじみのりょうの意外な一面を発見したり、人間関係が毎日少しずつ変化していく。
淡々とした語り口で、多くも少なくもない言葉できちんとつくられた物語。最後にちゃんと明日に向かうところがいい。

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『シャイローがきた夏』の続編。犬を虐待するジャドと取引をしてシャイローを引き取ったマーティ。シャイローとの暮らしは最高に楽しかったが、誰にも取引のことは話していなかった。そんな中、町中のきらわれものジャドの言動がますます危険なものとなっていき、マーティはシャイローと自分に何かされるのでは、と怯えていた。けれどもジャドの過去を知ってマーティの心に芽生えたのは…。
前作に劣らずワクワクする物語。マーティのファンになってしまう。

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作者が叔父の体験をつづった物語。第2次世界大戦中、平和主義者のフランシスは、兵役を拒否していたが、弟の戦死をきっかけに兵士となる。厳しい訓練を受け、フランスに潜入してレジスタンスを支援することになったフランシスは、極限状態の中でも大切な人々と出会っていく。
事実をもとにしているために、悲惨な出来事も多い。モーパーゴらしい淡々とした中にもユーモアが感じられる文体が救いといえる。

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あなたがおとなになったとき どんな歌が好きだろう
あなたがおとなになったとき この木はどんなに大きくなっているだろう
大人になった未来のことを想像する楽しさ、果てしなさ。卒業にぴったりの絵本。

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進化の不思議を解き明かしたダーウィンの「種の起源」を美しいイラストでわかりやすく解説してくれる本です。すべてのページが美しく、解説は平易で、どこから読んでも面白い!

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