犬 他1篇 (岩波文庫 緑 51-4)

著者 :
  • 岩波書店 (1985年2月18日発売)
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本棚登録 : 276
感想 : 27
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大正時代に発表された小説で、昔のインドの話。

シヴァ神に使える醜い苦行僧が、若い娘に恋をする。

だが、その娘は敵国の若い武人の子を宿し、別れてなお、その武人を恋い慕っているという・・・

嫉妬に狂う苦行僧は、得意の呪術で娘もろとも犬の身体に変身して・・・

ってな内容なんですが、甘っちょろさナシの見事な内容。文もうまいし、ムダがなくてグングン読み進みます。

舞台は昔のインドですけど、今も変わらぬ人の悩みを描いてますねぇ。

個人的な“脳内挿絵”は手塚治虫でピッタリ。ブッダとか、桐人賛歌とかあるしね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文学
感想投稿日 : 2012年2月20日
読了日 : 2012年2月20日
本棚登録日 : 2012年2月20日

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