大正時代に発表された小説で、昔のインドの話。
シヴァ神に使える醜い苦行僧が、若い娘に恋をする。
だが、その娘は敵国の若い武人の子を宿し、別れてなお、その武人を恋い慕っているという・・・
嫉妬に狂う苦行僧は、得意の呪術で娘もろとも犬の身体に変身して・・・
ってな内容なんですが、甘っちょろさナシの見事な内容。文もうまいし、ムダがなくてグングン読み進みます。
舞台は昔のインドですけど、今も変わらぬ人の悩みを描いてますねぇ。
個人的な“脳内挿絵”は手塚治虫でピッタリ。ブッダとか、桐人賛歌とかあるしね。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学
- 感想投稿日 : 2012年2月20日
- 読了日 : 2012年2月20日
- 本棚登録日 : 2012年2月20日
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