ボトルネック (新潮文庫)

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本棚登録 : 9008
レビュー : 1209
著者 :
basashioicさん ミステリー   読み終わった 

不気味でこわくて面白かった…
儚い羊達の祝宴のように1行で状況が変化してゾクッとするわけではなく、読み進める程にジワジワと状況が解ってくる感じがこわくて、怖いんだけど、読む手が止まらなくなる。描写がわかり易いというか、脳内に場面が浮かんでしまうから全てを自分視点で考えてしまって余計に怖い。ただ、儚い羊達の祝宴に比べると起伏があまりなく、平坦な感じがして少し物足りなくも感じた。
サキの世界での兄、嵯峨野ハジメの言葉は結構沁みてうるっとした。真っ直ぐな言葉さえも斜に構えて受け取ってしまう、”冷めている”リョウに対して、家庭環境とかではなく人間としての感情が乏しい点で可哀想だと思った。最後まで救われなくて、残酷だなあと思う。
わたしは世界を変えられないかも知れないけれど、わたしの身の回りの世界は少なからず変えているんだなと改めて思えた。しっかり生きよう。
あくまで褒め言葉なんだけど、穂信さんの本は1回読んでお腹いっぱいになって、当分読まなくていいや、というか、読めないなって思う…笑

レビュー投稿日
2018年4月1日
読了日
2018年4月1日
本棚登録日
2018年4月1日
3
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