発達相談と新版K式発達検査――子ども・家族支援に役立つ知恵と工夫

  • 明石書店 (2013年11月30日発売)
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ここ十数年、仕事でK式を使用することが多い。他の検査類と異なる独特のツールで、検査があまり好きでない自分にとってもその奥深さに年々興味が深まっていくのを感じてはいた。しかし、掴めそうで形にならないイメージがもやもやとあって、手続きをきっちり正確にこなしていこうとすれば生じないであろう試行錯誤も続いていた。

本書は、書名の通り「発達相談の文脈で」、対象となる子どもや家族、時には保育者などへの意味ある支援を行うためにK式発達検査を活用するためのヒントを与えてくれる一冊だ。著者陣は、もう20年近くにわたって関西方面でK式のワークショップを主催されている方々(和歌山児相の衣斐先生も著者のひとり)で、経験と知識に裏打ちされた各章は参考になる。
どういう心構えをもって、何のために検査を行い、その結果をどう生かすのか。このことは真摯に目の前の子どもや家族に向き合わなければ考えることすらないかもしれない(特に、検査の場合は単に"数字を出す"目的で実施されたりするし)。本書を読むことで、検査というひとつの"臨床の場"に臨むにあたり、持っておかなければならない軸があるはず…と考えてきたことに裏づけを与えてもらったような気がした。

最後のワークショップに関する章はいささか楽屋ネタ的な感じではあった。前半は相談業務などでK式を使う人には必読といっていいくらいの充実度だと思う。このボリュームでこの価格ははっきり言ってお得ですよ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 心理
感想投稿日 : 2015年3月25日
読了日 : 2015年3月25日
本棚登録日 : 2015年3月25日

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