新装版 猿丸幻視行 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2007年12月14日発売)
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本棚登録 : 350
感想 : 32
5

第26回江戸川乱歩賞受賞作品。
導入部のタイムスリップ設定と終盤の殺人事件はメインパートのための物語の装置なのだ。(前者の理由はあとがきに書いてある)
どれほどタイムスリップがチープなSFみたいだろうと、殺人事件がとってつけたように起ころうと、そんなのどうでもよくなるくらいメインパートが放つ歴史のロマンと暗号解読が素晴らしく面白かった。
ジョセフィン・テイの「時の娘」が好きな人におすすめ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(日本)
感想投稿日 : 2019年11月11日
読了日 : 2019年11月10日
本棚登録日 : 2019年11月10日

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