第26回江戸川乱歩賞受賞作品。
導入部のタイムスリップ設定と終盤の殺人事件はメインパートのための物語の装置なのだ。(前者の理由はあとがきに書いてある)
どれほどタイムスリップがチープなSFみたいだろうと、殺人事件がとってつけたように起ころうと、そんなのどうでもよくなるくらいメインパートが放つ歴史のロマンと暗号解読が素晴らしく面白かった。
ジョセフィン・テイの「時の娘」が好きな人におすすめ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説(日本)
- 感想投稿日 : 2019年11月11日
- 読了日 : 2019年11月10日
- 本棚登録日 : 2019年11月10日
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