地には平和を (角川文庫)

  • KADOKAWA (2019年6月27日発売)
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感想 : 16
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時間移動、タイムスリップ系のSFの大家、小松左京のここから始まった、
「もし、あのまま戦っていたら、太平洋戦争で日本が降伏せず戦い続けたら、どうなっていたか?」という作品。

なるほど、夢想するだにむごく厳しいことだ。

わたしは4歳だったから知らなかったけど、後から母に聞いたところによると、「こうなったら、家族四人で死ななければならない」といったとか。父34歳母26歳、普通の勤め人、疎開して田舎の辺鄙なところに住んでいたのだが。

まして、中学生だった作者、柔らかい頭の中に埋め込まれた気持ちの持っていきどころがなかっただろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2024年
感想投稿日 : 2024年8月11日
読了日 : 2024年8月4日
本棚登録日 : 2024年7月25日

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