人知れず起こった土砂崩れ。それは後に【漆沢大崩落】と呼ばれる大規模なものの序章だった。
北アルプスの山々に来る沢山の人たち。梓平ホテルの利用者、山小屋に集う登山者、キャンプに来ている者たちで賑わいをみせていた。しかし、夏の天候は変わりやすく、信じられないほどの豪雨が降り注いでいた。雷鳴が轟き、更に激しさを増す中、麓への道が土砂崩れにあったと皆が知ることになる。時を同じくして、耳にする幽霊などの怪奇な話。
最初にホテルに運ばれてきた怪我人を皮切りに、さらに不可思議な現象が加速度を増していく。死者が出るのも時間の問題だった。
この山の中で何が起こっているのか。
__この著者の山の描写は繊細で、一目で景色が目に映る。ホラー+閉鎖的シチュエーション味の作風。前作、前々作もやはり山の風景がすばらしかったのを憶えている。(鬼籍に入られたのは残念な限りである。)
まあ、山に登る意欲は持ち合わせていない。が、山の天候みたいに次に何が起こるかわからない時代。突然、次の日にはリュックを背負ってたりするかも。
なにぶん移り変わりが早い気分屋さんなのでw。、
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年3月19日
- 読了日 : 2013年3月19日
- 本棚登録日 : 2013年3月19日
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