MBAオペレーション戦略 (MBAシリーズ)

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本棚登録 : 233
レビュー : 18
著者 :
ぽむぞうさん マネジメント   未設定

本書は企業価値を向上させるためにはオペレーションの価値連鎖を最大化させることが必要であり、そのための事例研究を多く記載している。

内容は「CRM」「SCM」「調達」「研究・開発」「管理・スタッフ業務」に分けてオペレーションを論じているがほぼ一般論と事例集であるので参考文献程度だろう。参考にすることしかできないので★3つ。例えば実務的にはオペレーションリスクの評価数式などあれば役に立つのだろうけどもそういうものの記載はない。科学手的なビジネスメソッドを期待している身としては少し残念。海外でも開発されていないのだろうか。

日本の企業には戦略不全なのでオペレーションマネジメントという発想が薄いと思う。自分の若いころはもっぱら体当たりでサプライチェーンを開拓していた。遠い異国で誰も見ていない問題を目の辺りにしつつ、それを報告してから本社があわてふためくさまを見ると「あぁ、戦略もリソースもぜんぜん準備不足」と思っていた。要するに何をしたいかがはっきりしていないしので、リソースの準備ができておらず、結果的にオペレーションが混乱するのである。

これは現場力を過信しているといって良い。または経営と現場が分離されていると言ってよいと思う。

最近、日本中の営業マンと資材マンを巻き込んだ神戸製鋼問題の一因は、当の神戸製鋼の報告書にも記載してあるとおり、経営の無理難題を現場が裏技でなんとかしようとした点にある。それは現場に必要な権限と経営資源(リソース)を渡してこなかったという問題でもある。土台無理なオペレーションを回すと、論理に矛盾を孕むことになる。こういう問題は日本の生産性にもかなり影響をあたえているはずである。

レビュー投稿日
2018年5月1日
本棚登録日
2018年5月1日
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