満月珈琲店の星詠み (文春文庫 も 29-21)

著者 :
  • 文藝春秋 (2020年7月8日発売)
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感想 : 579

すごく良かった〜。

ファンタジー?メルヘン?なんと言えばいいか分からないけど、ふんわりした感じの話。青山美智子さんの『鎌倉うずまき案内所』もそうなんだけど、古都の鎌倉、京都なら不思議な事が起こりそう。小さな路地に入ったら違う世界にいた、的な不思議な事。京都が舞台だから勝手に『和』をイメージして読んだけど、『洋』だった。

現実で起こっている主人公の悩み、問題を猫が『星詠み』をして的確にアドバイスしてるから面白い。「迷子になった時は立ち止まって地図を確認するの。自分を知って、認めてあげないと、そこから一歩も動けない」この文章が私には響いた。その通りだと思う。

『芹川瑞希』繋がりで話が進んでたから、てっきり彼女がキーパーソンかと思ってたけど、違った。最後まで読んで全部分かった時、すごいと思った。そして感動だ。色んな所でヒントがあったんだけど、最後で気持ちいいくらいに繋がった。

読了後は優しさに包まれた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年9月30日
読了日 : 2022年9月30日
本棚登録日 : 2022年9月30日

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