夏の口紅 (文春文庫 ひ 7-8)

著者 :
  • 文藝春秋 (2009年7月10日発売)
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本棚登録 : 280
感想 : 39
5

樋口作品はミステリばかり読んでいたので、
こういう酸っぱいテーマの作品は新鮮(^ ^

登場人物が、みな世を拗ねていたり、
何かから絶賛逃避中だったり、
はたまた問題を抱えていたりと、で
「普通の人」が出て来ない気が(^ ^;

でも、誰もが皆「リアルな生」を生きていて、
もしや世の中に普通の人などいないのでは、
と思ってしまう危険な作(^ ^;

恥ずかし気もなく断言してしまうと、
主人公二人の「純愛」がテーマの作品。
二人をはじめ、周りの人間みながひねくれてるので、
とてもじゃないが話は一筋縄で進まない。

でも、本当に男女が惹かれ合うということ、
好きになるということ、もっと単純に
相手と一緒にいたいと願う気持ち...

ひねくれている筈の主人公二人は、
実は自分の思いに対しては
悲しい程ピュアだったりする。
だけど、と言うか、だからこそと言うか、
自分たちで問題を生み出したりもするが(^ ^;

いや〜、何か、若いというのも
悪いことばかりでもないね〜(^ ^

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 青春もの
感想投稿日 : 2014年9月25日
読了日 : 2014年9月23日
本棚登録日 : 2014年9月22日

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