入らずの森 (祥伝社文庫)

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本棚登録 : 177
レビュー : 25
be-sanさん ホラー   読み終わった 

これは、スゴイ(^ ^;

オカルトであり、ホラーであり、伝奇物であり、
基本的には「絵空事」なのは100%承知しておりますが。
それでも、「絵空事部分」以外の描写がリアルで、
もしやあり得るかも、と思わされてしまう(^ ^;

登場人物が、みな良い(^ ^
会社勤めに嫌気がさして、田舎暮らしを始めた男やら、
大きな挫折を抱えて仕方なく中学教師をやってる男やら、
親との確執から祖母と暮らす金髪の女子中学生やら。

田舎の人も、中学生から偏屈な爺さんまで、
皆それぞれに「実にいそうな」キャラクターで(^ ^
性格も人間関係・力関係も実にありそうで、
これがまた物語にリアリティを与えている。

主要な登場人物それぞれの視点で話が進み、
中盤に差し掛かるとストーリーが絡み始め、
終盤次々にパズルのピースがはまるように
全ての伏線がカチッと収まって一本の線になる様は、
もはや小気味よいほど(^ ^

ともすれば「ご都合主義」と取られかねないような、
え、そう来たか的な展開もあるのですが、
そこに至るまでの丁寧でリアルな描写と、
事前に釘を刺すような「全てに意味がある」的な台詞で、
偶然が必然に転換されてしまう。
むしろ「なるほど、だからこそ、か」と思う展開(^ ^

例によって細かいことを書くわけにはいきませんが...
本当に最初から最後まで「隙がない」印象(^ ^

不気味なシーンでは鳥肌が立ち、
時にホロリとさせられるシーンもあり、
一冊で二度も三度もおいしい佳作(^ ^
映像化したらとても魅力的になりそうな作品です(^ ^

レビュー投稿日
2017年10月16日
読了日
2017年10月15日
本棚登録日
2017年10月8日
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