天翔ける (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2021年2月25日発売)
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尊王攘夷を唱えながら、倒幕すると、いち早く欧米列強に近づく新政府の矛盾。
今の世にいるのは、主君への忠義心を忘れ、その後ろめたさを隠すために、ことさらに尊王を唱える化け物ばかりだという春嶽の言葉。
一時は新政府の中枢にいながら、士族らと西南の役を起こし、降伏することなく命果てた西郷の生き方。
中庸な春嶽の目を通す形で、対比して示してくれた作者の視点に、歴史の流れを見る鋭さを感じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年10月28日
読了日 : 2021年10月28日
本棚登録日 : 2021年10月28日

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