自閉症は津軽弁を話さない 自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2020年9月24日発売)
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感想 : 40

ネットで流れてきた記事を見て興味を惹かれて読んでみた。
いや、面白かった。
なかなか一般の人が知ることのない自閉症の人の言葉に関する研究で専門的な内容なのにとても分かりやすく書かれていて読みやすい。
乳幼児健診にかかわる臨床発達心理士である妻の「自閉症の子どもって津軽弁しゃべんねっきゃ」という言葉に反論するために調査研究し続けた特別支援教育士スーパーバイザーであり同じ臨床発達心理士である夫の10年の結果報告。
自閉症児の発達過程、生じる問題を言語を中心に解きほぐしていく。だがしかし、ここに結論はない。あくまで仮定であり、多分今後さまざまな調査比較検討が行われていくのだろう。
いろんな意味で好奇心を刺激される。ここから言語学とか心理学とかどんどん手を伸ばしていきたくなる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2020年10月
感想投稿日 : 2020年10月11日
読了日 : 2020年10月11日
本棚登録日 : 2020年10月11日

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