世界でいちばん美しい

著者 :
  • 小学館 (2013年10月30日発売)
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本棚登録 : 242
感想 : 44

ヒトの自意識が過剰に膨らみ制御できなくなったときの恐ろしさを痛感した。
ヒトってこんなにも許せない者になれるんだ、という驚きと、ヒトが自らの中から生み出す世界の美しさ、を同時に描き出す。
藤谷さんの紡ぎだす物語を、ずっとずっと待ってました。
この世界には、どうしようもなく醜く、どうしても許すことのできない人間がいると同時に、自らの中から限りなく美しいモノを生み出し、それによって周りのヒトを幸せにすることのできる人間がいるのだ、ということを改めて思う。
せった君は神が遣わした天使なんじゃないのか。音楽を通して周りのヒトに「美しい」世界を見せてくれたんじゃないのか。
素直に、まっすぐに美しい物語だった、とそう思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2013年10月
感想投稿日 : 2013年10月31日
読了日 : 2013年10月31日
本棚登録日 : 2013年10月31日

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