自分との闘いでしかつかむことのできない頂点に君臨する孤高のアスリート山城が、初めて直面する物理的危機と究極の選択。
何もかも自分でコントロールし、一人で闘い続けて来た彼が、仲間と、そして仲間のために闘うという別の世界へ踏み込んでいく葛藤と、その向こうにある未来に、胸が熱く熱くトコトン熱くなった。
スポーツは簡単に個人競技と団体競技に分けられるけど、もうひとつ、個人の闘いの集まりが集団の勝利となる競技もある。個人で勝っても集団で勝てなければそれは負けになってしまう。その複雑な勝負はストレスにもなるけれど、そこでしか見つけられない喜びも、またある。
共に味わう苦しみと喜び、読んでいるあいだ間違いなく私もそのチームの一員だった。
読書状況:読み終わった
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2015年10月
- 感想投稿日 : 2015年10月16日
- 読了日 : 2015年10月16日
- 本棚登録日 : 2015年10月16日
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