日本人は何を捨ててきたのか: 思想家・鶴見俊輔の肉声 (ちくま学芸文庫 ツ 4-3)

  • 筑摩書房 (2015年10月7日発売)
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感想 : 9

鶴見俊輔はヌエのような人だ。あるいはそれこそタヌキなのかもしれない。無矛盾の、完成した体系を作らずむしろホットにその時々の状況と対峙し言葉を発していく。その反射神経と感受性の鋭さが、70歳をすぎてなお『寄生獣』に反応してしまう態度に帰結するのだろう。関川夏央のノスタルジックな態度と鶴見の今を見つめる態度は好対照とも思われ、それが微妙に軋みつつも独自のハーモニーを奏でた楽しい対談となっているように映る。個人的に刺激を受けたのは「受け身」の態度を採る賢さについてだ。自らの意見を変えることを恐れず柔軟に考え抜く

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年2月7日
読了日 : 2022年2月7日
本棚登録日 : 2022年2月6日

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