伊藤礼の囲碁随筆(題名だけみてカメラ随筆と勘違いしていた)。何の実用性もない、ひたすら楽しみのための読書ができた。新刊書店にない、ひとに勧められたのでもない本を読んでおもしろかったときのうれしさ。みんなで感想を言い合うのが楽しいときもあるけれど、自分ひとりでくすっとしながら読む楽しさ。
自分は囲碁はわからない。伊藤礼の、囲碁を通じた友情とか人物描写とか、個人の葛藤についての書き方がおもしろいんだと思う。
伊藤礼が埴谷雄高のヘボ碁に思いをはせる話と、大学のセミナーハウスを借りてやる囲碁合宿の話が特によかった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本 - 評論/エッセイ/随筆
- 感想投稿日 : 2022年6月8日
- 読了日 : 2022年6月7日
- 本棚登録日 : 2022年6月8日
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