三つの小さな王国 (白水uブックス―海外小説の誘惑)

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本棚登録 : 211
レビュー : 24
制作 : Steven Millhauser  柴田 元幸 
なつめさん 英米 - 小説/物語   読み終わった 

ある種の才能が飛び抜けていても世渡り力/生命力に欠ける人たちの、眩い夢のような「こういう風にしか生きられません」ストーリー。

「J・フランクリン・ペインの小さな王国」が思春期に読んだ少女漫画並みにキラキラしていてすてき。大昔に感じた、世界が美し過ぎて、胸が苦しいような気持ちが思い出される。

「王妃、小人、土牢」は、王妃たち(やや類型的な)主要人物より、川のこちら側から城を眺める町の人の視線・物語に対する考え方が面白かった。

「展覧会のカタログ」もギリギリの四角関係がどうなってしまうのか、息を殺すようにして読んだ。終わり方がちょっとざっくりし過ぎているような気がするけれど、これくらいやってしまったほうが、現実感がふわっと薄れるような効果があるといえばあったかも。

レビュー投稿日
2011年6月6日
読了日
2011年6月10日
本棚登録日
2011年6月10日
3
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『三つの小さな王国 (白水uブックス―海外小説の誘惑)』のレビューへのコメント

猫丸(nyancomaru)さん (2012年9月20日)

「「こういう風にしか生きられません」ストーリー」
そんな感じですねぇ~
「小さな王国」の目が回るような感じが快感でした。

なつめさん (2012年9月21日)

何冊か読んだミルハウザーの短編の中では「J・フランクリン・ペインの小さな王国」が一番のおきにいりです。

猫丸(nyancomaru)さん (2012年12月13日)

「J・フランクリン・ペインの小さな王国」
素晴しいですよね!
モデルとなったウィンザー・マッケイが描いた「リトル・ニモ」が復刊(訳者が違うから、新訳と言うべきか?)されるのですが、高過ぎて手が出ません(「初期アメリカ新聞コミック傑作選1903-1944」4巻+別冊。限定1000セット!創元社)。。。

なつめさん (2012年12月13日)

限定1000セットにしておかないと採算が取れないということなんでしょうかね。廉価版もあったらいいのに

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