ある種の才能が飛び抜けていても世渡り力/生命力に欠ける人たちの、眩い夢のような「こういう風にしか生きられません」ストーリー。
「J・フランクリン・ペインの小さな王国」が思春期に読んだ少女漫画並みにキラキラしていてすてき。大昔に感じた、世界が美し過ぎて、胸が苦しいような気持ちが思い出される。
「王妃、小人、土牢」は、王妃たち(やや類型的な)主要人物より、川のこちら側から城を眺める町の人の視線・物語に対する考え方が面白かった。
「展覧会のカタログ」もギリギリの四角関係がどうなってしまうのか、息を殺すようにして読んだ。終わり方がちょっとざっくりし過ぎているような気がするけれど、これくらいやってしまったほうが、現実感がふわっと薄れるような効果があるといえばあったかも。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
英米 - 小説/物語
- 感想投稿日 : 2011年6月6日
- 読了日 : 2011年6月10日
- 本棚登録日 : 2011年6月10日
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コメント 4件
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2012/09/20
なつめさんのコメント
2012/09/21
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2012/12/13
なつめさんのコメント
2012/12/13