言葉のつらなりが喚起するイメージに包まれるような読書になった。あつみがあって古いものの匂いがするイメージ。昔の映画のようにどこか角が取れてぼんやりしている感じもしたが、この既知の感覚は、シュウォッブが後の幻想小説作家に影響を与えた証拠なのだろう。
「黄金仮面の王」「〇八一列車」「卵物語」はどこかで読んだような感じがせず、新鮮に面白かった。「〇八一列車」ではブッツァーティを思い出した。止まらない列車、とりかえせない不幸のイメージ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
フランス - 小説/物語
- 感想投稿日 : 2015年6月3日
- 読了日 : 2015年6月3日
- 本棚登録日 : 2015年6月3日
みんなの感想をみる