銀漢の賦 (文春文庫 は 36-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2010年2月10日発売)
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感想 : 123
5

本当に良いお話でした。絶対、一度は出会ったほうが良い作品です。
読んでいる途中はハラハラしたり、涙がでたりと、すこし忙しい感情の変化もありましたが、読み終わった後は、なんともいえないすがすがしい気持ちでいっぱいになりました。
登場人物3人の身分の違いを超えた友情が時がたっても崩れず友情は友情のまま硬い結びつきだったことに感動しまくりでした。友というのはこういう関係をいうのだと思い知らされました。作品の時代背景もあるかもしれませんが、3人の友情とそれぞれの人生が絡み合い、それぞれが思い描く人生の中で生き抜いていく様が、映像として頭の中に現れ、心に響いてくる感じを受けました。この時代の男同士の友情に熱くなりました。
藤沢周平さんに似ていると感じる型もいるかと思いますが、読んで見ると、また違う読後を味わえます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 松本清張賞
感想投稿日 : 2021年8月22日
読了日 : 2021年8月15日
本棚登録日 : 2021年8月22日

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