33年後のなんとなく、クリスタル (河出文庫)

  • 河出書房新社 (2018年7月6日発売)
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感想 : 9
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読み出したら、しっくりくる、作者は僕の5歳年上、尊敬していたな、僕は若い頃から田中康夫を。共感できるし、でも、作者みたいにクリスタルでなかったけど、今の若者よりも楽しいことがたくさんあって、森博嗣じゃないが、いい時代だったのですね。

74ページ。引用。
”目を開けていても閉じていても、哀しいときも苦しい時も、そして嬉しい時も愉しいときも、一分一秒、時は常に変わらず過ぎていくのだ。ならば、どんなにか辛くとも目を背けず真正面から向き合い、自分で考え、自分で動くしかないじゃないか。弁解したところで、愚痴ったところで詮方ない。”
 
ありきたりなフレーズのようだが、僕はとても沁みた。結局、そうなんだ、自分で考えて行動するしかないんだ。
僕は入学した1980年のことをいまだに夢に見たり、考えたり、懐かしがる。それが青春ってことだろうと思うんだ。戻ろう、昔の人に会いたいとは思わないけど、当時のいろんなことを、今も考える。元クリの「なんとなくクリスタル」を過ごして、今、「33年後のなんとなく、クリスタル」がたまらなく、愛おしく、じわじわ感動してます。他の田中康夫作品を読まねばと思う。

感動しました。
時々手にとって、再読します。
ありがとうございました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年8月11日
読了日 : 2020年8月15日
本棚登録日 : 2020年8月11日

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