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暗黙知の次元 (ちくま学芸文庫 ホ 10-1)
- マイケル・ポランニー
- 筑摩書房 / 2003年12月10日発売
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2023年10月9日
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超入門 デジタルセキュリティ (講談社+α新書)
- 中谷昇
- 講談社 / 2022年1月21日発売
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帯の「6G時代の国際ビジネスに必須な基礎知識!」に惹かれて買ってしまった。ちょっとセキュリティ知識を高めるのには役不足な感じがするけど、セキュリティだけでなく国際機関で仕事をするというのがどういうことかというのも知ることができて、雑学の読み物としては有意義だった。
情報に対し一昔前はリスクというといかに内部情報が漏れないことだったと思う。それが、この本を読むともうそんな平和な時代ではなく、盗まれる時代というか要するに奪い合いと隠し合いの競争社会になっているんだなぁ、と考えさせられる。なんかもう007の世界線。その中で日本の立ち位置を客観的にインターポールでの職務経験から分かりやすく説明して下さっている。中高生が読んでも良さそうに感じた。単にセキュリティ技術的な問題だけでなく政治的にどういう立場を取っていくか、国際機関の中での仕事がどんなものかというところまで垣間見える話は興味深い。
よく総務省がらみで情報通信産業に身を置き仕事をする方は、チャイナリスクが話題に出たりすることがよくあると思うが、どう問題なのかを理解するのに適した書である。将来ネットワーク技術をレクチャーする時にセキュリティーのトピックは外せないと思っているが、こういう話題は面白そうだなと感じる。筆者が指摘されているように日本はデジタル敗戦と言われて遅れをとっているので多少なりとも私も情報通信産業に20年以上キャリアをももつ身として貢献できるようにセキュリティ課題についても今後自分なりの見解を明確にしていきたいと思った。
2023年10月9日
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22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる (SB新書)
- 成田悠輔
- SBクリエイティブ / 2022年7月5日発売
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2023年9月18日
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ウイルス学者の責任 (PHP新書)
- 宮沢孝幸
- PHP研究所 / 2022年3月25日発売
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2023年6月19日
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イノベーターのためのサイエンスとテクノロジーの経営学
- 牧兼充
- 東洋経済新報社 / 2022年3月25日発売
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2023年7月16日
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テクノロジーが 予測する未来 web3、メタバース、NFTで世界はこうなる (SB新書)
- 伊藤穰一
- SBクリエイティブ / 2022年6月7日発売
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2023年5月2日
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「わかる」とはどういうことか―認識の脳科学 (ちくま新書 339)
- 山鳥重
- 筑摩書房 / 2002年4月18日発売
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読んだきっかけは息子がトライしている中学入試で塾が紹介したからだった。著者は神経内科が専門で高次機能障害学を研究しているらしい。私は「高次機能障害」にちょっと興味を持っていた。自分が1年前に適応障害にかかり、3か月くらいで治ったように思える部分と何か脳の一部に問題があるのではないかと感じたことがあった。なんとなく認知能力や記憶力の低下を年のせいにしていた。半分あってるかもしれないけど。
息子と会話がかみあわず、お互いにイライラしていることが多かった。単なる息子の反抗期にも思えたのだが、それだけとは言えなさそうだ。会社の仕事で重要なことを記憶違いしてしまったり、記憶が欠落したかのようになってしまうことがあって、ショックを受けたこともあったからだ。このとき理由を調べてみると、うつ病や適応障害との関連で脳の認知機能障害や高次機能障害の話が出てきたため、関心を持つようになった。普通は高次機能障害というと脳卒中になったり、脳に事故などで損傷を受けた人がなりやすい病気らしい。でも脳の血流という捉え方をすれば、メンタルの問題でも同様のことが起きてもおかしくないと思う。
ひとえに記憶力がなくなったといっても、短期記憶と長期記憶のどちらも記憶力かでも原因は異なるし、全体的な関係性の記憶と具体的な直近の記憶なのかなどで記憶に結びつけて「分かる」といっても様々だ。それを理解しやすく説明してくれているのは、ありがたい!
心像(メンタルイメージ)は、普段聞きなれない言葉だから慣れるのに時間がかかったが、わかるということにおいて区別できる、特に言葉で違いを明確化できることは一つの重要な要素だと改めて思った。筆者が説明する知覚心像と記憶心像をふまえて読み進めると、人が語感をどうやって身に着けていくのかが理解できる。知覚と記憶のリンクで考えていくと、なるほどなあと思った。
サイエンスの領域で「分かる」ことに対して「分類整理」、明らかにするものに対して分かっていることとわかっていないことの「識別」、「モデル」思考という概念が重視して取り組まれる理由がこの本を読んでいくと納得がいく。
いろんな意味でなるほどねぇ、と「分かる」体験をさせてくれる本だった。
2023年5月2日
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自信回復セラピー: なぜか、自信が消えてしまうあなたへ
- マリリン・J.ソレンソン
- PHP研究所 / 2002年11月1日発売
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この本でためになったのは、LSE LowSelf Esteem という概念だ。自分も感じたことがあるが、友人にもけっこういたりする。
たぶんこの回復に必要なのは、ありのままの自分を受認することなんだろな。
2016年9月3日
非常に勉強になった。きちんとデータで議論する重要性はこれからの時代の常識になると思う
。子供をもつ親、小中学校の先生にぜひ読んでほしい一冊
2015年8月23日
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イノベーションの最終解
- クレイトン・クリステンセン
- 翔泳社 / 2014年7月7日発売
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良い理論ほど実践的だ、とはよく言われるが使いこなせるだけの読解力が要求される。 使いこなすためには、自分のもつ事例で研究しなくてはならない。これらが私の率直な感想だ。幸いクリステンセン教授の扱ったメインの事例が情報通信業界なので、とても有意義だった。 新しい技術潮流で格好の事例を見つけたので、研究してみたいと思う。
経営学理論の教科書としては最高だと思う。論旨の構造が洗練されていて、変化のシグナル、競争のバトル、戦略的選択、環境要因を含めた影響分析の有機的な関係性の論じ方は、やはりハーバードがトップレベルの大学なんだなぁと感じさせる。ちょっと難解すぎたり、アメリカに偏っている感も否めないので、4つとしておこう。
2020年8月2日
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角川フォレスタ 一流の男が「育児」から学んでいる5つのビジネススキル
- 嶋津良智
- KADOKAWA/角川学芸出版 / 2014年3月21日発売
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イクメン、イクボスとかいろいろ言われる世の中になったので、読んでみた。部下育成との類似点について述べるあたりは、非常に共感できるものがある。
エンジニア流子育て論なんてのも、考えてみると面白いかな、と感じた。
2014年6月19日
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日本企業にいま大切なこと (PHP新書 752)
- 野中郁次郎
- PHP研究所 / 2011年8月12日発売
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言わずと知れた著名人
日本人が当たり前と思っていることが、世界トップランクの競争力をもつ。そこに気づけるかなんだろう
2014年5月11日
私の筑波GSSM修士課程で一緒だった仲間が執筆に関わり、拝読させて頂いた。編著者の境先生らしい感じの印象。境先生の本の特徴を例えて言うなら、深く味をデザインした職人の一品料理ではなく、気軽につまむアラカルト料理という印象を私は持っている。ピンポイントな主張をメインストリームに据えて、厚みのある章立てではないので、議論が発散して見える。これは、私の理解能力が不足しているだけだろうが。ただ、実務家のリファレンスブックとしては、素晴らしい価値ある本だと思う。プロデューサーの資質に関わる言及や、組織学習をインプリする部分、私の研究対象の技術サービスには、新たな視点を与えてくれる本だった。
今度、彼らに会って話をするのが楽しみだ。飲み会でも企画しようかな。
2013年12月7日
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投稿論文でキャリアを売り込め
- 中野雅至
- 日経BP / 2004年5月20日発売
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7年前に読んだ本が、たまたま本棚から落ちて、改めて読んだ。専門性のスキルや実績の証明を投稿論文という形で残し、履歴書に書こうというのは、共感できる。海外のコンサルタントなどの専門家は、実務家でありながら学位を持っている人も多い。個の力が重要な昨今、けっこうユニークなキャリアアップ方法かも。
2013年11月25日
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ビジネスをつくる仕事 (講談社現代新書)
- 小林敬幸
- 講談社 / 2013年10月18日発売
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とても実践的で分かりやすかった。集客と回収のポイントをうまくデザインする、なんてあたりの話は極めて基本的で当たり前だが、なるほどなぁ、と思わせてくれる。実務家が軽くビジネス企画を学ぶのには、良い本だと思う。筆者の関わった事業領域の特徴をもう少し客観的に書いてくれたら、活用しやすいと感じた。
2013年12月4日
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情報品質: データの有効活用が企業価値を高める (JSQC選書 20)
- 関口恭毅
- 日本規格協会 / 2013年6月1日発売
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情報システム関連の研究MIS Quarterlyのジャーナルにある論文(KahnのPSP/IQモデルなど)をわかりやすく説明してくれている。情報のビジネスにおいては、情報そのものを売りにする場合、製品の側面と、情報提供というサービスの側面がある。これを品質管理の視点で説明してくれている。
身近な事例でも、振り込め詐欺は情報品質としてどう評価されるかなんてのは、なかなかおもしろい。
2013年10月27日
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ヒット商品を生む 観察工学 -これからのSE,開発・企画者へ-
- 山岡俊樹
- 共立出版 / 2008年6月10日発売
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ソフトウェアの場合は要求工学があるが、要求工学の中でも「要求の発見(Discaovery)」に相当するようだ。エスノグラフィーの研究アプローチで質的データをもとに要求を見つけ出そうというもの。この研方法は、現場で起こっている事象の記述力と概念化させる部分だけでなく、概念化を用いたときの事象の再現性がポイントになると考えている。
どちらかというと再現性という視点は工学の発想かな。
2013年10月27日