戦国馬飼物語

  • 新人物往来社 (2006年12月19日発売)
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感想 : 3
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現代の馬乗りからすれば信じられないような乗り方もあるけれど、馬と人が生き物として対等で(そこに主従関係があっても)、なにかを成し遂げるために粉骨砕身する生き方は、きれいごとではない野生の美しさがあった。

一つ目の話は、戦馬の育成に命を燃やした馬飼の話。次の二つは、北条早雲と織田信長の話。
馬を知る私にとっては一つ目の話が非常に共感できただけあって、武将の話はあっさりとして感じるが、見る者によって馬の価値は変わり、それでも馬に夢を感じる人間という点では変わらないのだなという感想が得られた。

小説として、緻密な構成とまでは言い難いが、馬乗りとしては心躍るものがあった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2022年1月11日
読了日 : 2022年1月11日
本棚登録日 : 2022年1月2日

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