不在の騎士 (白水Uブックス)

3.82
  • (3)
  • (3)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 105
レビュー : 6
制作 : 米川 良夫 
とわもさん 小説-★★★★   読み終わった 

「不在の騎士」の話を書いている修道尼が、「不在の騎士」のストーリーに出て来るキャラクターと同一人物であるという構造の本で、なりきり小説を書く夢見がちな人間の話かと思ってしまった。特に後半のご都合主義な展開は修道尼が子供であることを表しているのかもしれない(訳者あとがきの「子どもの視点」の話からそう思った)
しかし、「不在の騎士」のストーリー自体は「全てを兼ね備えた理想の騎士は存在しない、それならば存在しない理想的な騎士が存在しないということはありうるのでは?」という出発点があるのでそれだけで楽しめた。何故なら私も架空の人間を架空だからこそ好きでいられているので……。というのも理想の人間が架空の存在であるからこそ、現状への諦めと同時にある種の現実への希望を持つことが出来るからである。
従者グルドゥルーはなかなか味のあるキャラでとても良かった。存在感がすごい。

レビュー投稿日
2018年6月26日
読了日
2018年6月26日
本棚登録日
2018年6月26日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『不在の騎士 (白水Uブックス)』のレビューをもっとみる

『不在の騎士 (白水Uブックス)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

『不在の騎士 (白水Uブックス)』にとわもさんがつけたタグ

ツイートする