悲しみの歌 (新潮文庫)

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本棚登録 : 769
レビュー : 95
著者 :
ほしがきさん 小説   読み終わった 

暗い小説です。

太平洋戦争末期に九州医大で行われた捕虜の生体解剖実験を元にした『海と毒薬』の実質的な続編である本作。
その前作も暗い小説でしたが、その「暗さ」のイメージが異なるように感じます。
例えるならば、『海と毒薬』は夕闇のような限りなく闇に近い暗さ、『悲しみの歌』はどんよりとした曇り空でその上霧雨の降るような薄暗さ、という感じでしょうか。
その「暗さ」の違いは、それぞれの作品で遠藤周作が書きたかったもののオマージュとなっています。
『海と毒薬』では戦争末期の絶望的な状況の中で起きた非人道的な実験への倫理的な問いかけ、そして『悲しみの歌』では勝呂の抱える罪の意識と悲しみ。
この違いが、私が両者の「暗さ」の違いとして感じた正体であるように思います。

…とかなんとか書いてるうちにだんだん何言ってるか自分でもよく分からなくなってきました。
とにかく暗いですが面白い小説だったことは間違いありません。乱文終わり。

レビュー投稿日
2015年9月29日
読了日
2015年9月28日
本棚登録日
2015年6月27日
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