知恵の実を食べたアダムとイブが罪深き存在であるということも忘れ
「高度な文明をもった生命体は友好的に違いない」という固定観念にとらわれた結果
火星人の先制攻撃を許してしまう地球人類
その後も、様々な固定観念や先入観、さらには目先の欲望に惑わされて
後手後手の対応を繰り返した挙句
各国首脳を虐殺されるという事態にまで陥ってしまう
侵略者たちのふざけた態度は、
おそらく植民地時代において世界中にみられたものの戯画であり
この映画はきわめて高い批評性を持った
まさに「二十世紀の寓話」とでも呼ぶべき傑作であるといえる
ただしその批評性も、
911のもたらした「シンプルな世界観」にはまったく歯が立たなかったのであるが…
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- 感想投稿日 : 2011年9月12日
- 本棚登録日 : 2011年9月12日
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