ネガレアリテの悪魔 贋者たちの輪舞曲 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2019年4月24日発売)
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本棚登録 : 139
感想 : 11

サミュエルの描写にこの作者は美形と人外が本当にお好きなのね~。という感想がまず一番にでてきてしまう(苦笑)。
サミュエルの正体、人外は人外だったけど想像していたのとは違った人外でした。もしシリーズ化するならこの先のメンテナンスはどうするの???
ヒロインエディスの父親が誰だかわからないアイデンティティの葛藤は子どもの権利として同情する部分は大きい。でも葛藤の末やたら死を望む思考には正直辟易しました。自分の生まれに葛藤しているわりには上流階級の暮らしを捨てるわけでもなく享受して安穏と暮らしているわけで彼女の葛藤は長引いている思春期みたい。
ファンタジー大賞作のような勢いはなかったけれど粗さが減ったとも言えて物語はまあまあおもしろかったです。
個人的にはシリーズ化するならエディスをもう少し成長させて彼女の自分に酔うようなマイナス思考がもう少し減ってくれると読みやすくてうれしいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2019年読了_本
感想投稿日 : 2019年11月16日
読了日 : 2019年11月16日
本棚登録日 : 2019年11月16日

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