ビジョナリー・カンパニー4 自分の意志で偉大になる

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レビュー : 97
制作 : モートン・ハンセン共著  牧野洋 
blueprintさん  未設定  読み終わった 

『世界最悪の旅』というタイトルで新潮社ノンフィクション全集にも収められている、南極探検のスコット隊とアムンゼン隊の比較が載っていると知り、そこだけでもと思って読みはじめたんだった気がするけど、結局面白くて全部読んだ。

ビジョナリー・カンパニーは、1〜4まで刊行されているけど、なにをもって「ビジョナリー」とするかは、各刊毎にそれぞれ違っていて、
4では、『逆境で輝く』ということを "ビジョナリー" の1つの大きな特徴としている。

では、その「逆境で輝く」企業の条件とは何か?ということを、冒頭で上げた南極探検の2つの隊の比較をはじめ、多くのデータを用いて探っていくのが本書の内容となっている。
しかし、膨大なデータを集めて解析したものの、出てきた結論は結構当たり前のことをいっている。たとえば、「準備が本当によくしっかりとなされている」とか。


だから、この本の結論だけを読んでみると、「なんか当たり前のこと言ってるな」となるかもしれない。ただ、そこに至る経緯が面白い。

たとえば、冒頭であげた南極大陸の2つのチームの準備を比較すると、本当に、準備の練り具合が一目瞭然に違う、ということがわかったりする。
不幸にも帰還出来なかったスコット隊は、こうして後から客観的に書かれた読み物を読めば、誰でもわかるような致命的な準備不足を、しかも1つではなくいくつも重ねているし、南極に到達した上無事帰還したアムンゼン隊率いるアムンゼンは、準備に厳しく余念がないことが、やはり1点だけでなく多くの点にわたっていることが窺える。

他に、同時刻にエベレストの頂上を目指した複数のチームのうち、ゴールを達成したチームと不幸な結末を迎えることになってしまったチームとの比較分析もある。
また、九死に一生を得た人の体験を掘り下げ、分析し、個人においても「逆境で助かる」ことの条件を述べている。

こういった、本書の最終目標に至る過程に興味があれば、本書はきっと面白いと思う。

ただ、上述した南極探検やエベレスト登頂の悲劇については、ほかにも本がいろいろと出ているので、別で探して読むのもよいと思う。

レビュー投稿日
2016年6月25日
読了日
2015年5月17日
本棚登録日
2016年5月5日
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