邪魅の雫 (講談社ノベルス)

3.48
  • (234)
  • (372)
  • (918)
  • (49)
  • (17)
本棚登録 : 3174
レビュー : 400
著者 :
bluesky1981さん  未設定  読み終わった 

誰もが自分の見ているものは他人が見ているものと同じだと思い込む
モノは壊れていくためだけに存在する
不思議だと当たり前に言うのは、解釈の押し付けである

本にも書いてありますが、「連続殺人」ならぬ「連鎖殺人」を取扱っています。凶器の伝達と供に、殺意が伝達しています。 

現代の凶器は「情報」でしょうか。誰かが特殊な犯罪を犯せば、メディアを伝ってそれに触発された誰かが同じ犯罪を犯す。例えば、先日の複数の無差別殺人事件は、その一種ではないかと思います。

小説の凶器とは違って、情報は無尽蔵に、そして残酷に広がります。現代の流れとして、小さな子供には危険な情報は見せないようにする働きかけがなされていますが、「その情報は危険だ」という判断基準を与えることの方が重要なのではないでしょうか。実体のない情報を覆い隠すことなど、不可能に近いのですから。
 
21世紀は「情報の時代」。使い方を誤らないようにしなければなりません。

レビュー投稿日
2015年8月29日
読了日
2008年9月14日
本棚登録日
2015年8月29日
1
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『邪魅の雫 (講談社ノベルス)』のレビューをもっとみる

いいね!してくれた人

ツイートする