獣の奏者 全5冊合本版 (講談社文庫)

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本棚登録 : 190
レビュー : 12
著者 :
blueskycrawlerさん  未設定  読み終わった 

おもしろかった、けど、重かった、とてつもなく悲しかった。
「長い年月 、たくさんの 〈示道者 〉たちが道を探しつづけてきたけれど 、どれほど巧みに身をくねらせても 、争いからは逃れられない 。人の命は短すぎて 、思想はいつも 、充分に成熟せぬままに途切れていくのよ 」
「ああ時間が欲しい !知りたいことを解き明かしていく時間が !人の一生は 、短すぎるわ … … 」
「わたしがしてきたことには 、なにか意味があるのかしら 。わたしは 、なにか 、できたのかしら 」
「人は殺し合いをやめない 。これからも 、きっと戦は続いていくでしょう 。わたしたちは 、ばらばらで 、言葉を持っていても 、思いはけっして 、思うようには伝わらない 。でも … …それでも人は 、道を探しつづける 。きっと 、人というのは 、そういう生き物でもあるのよ 」
「人は 、知れば 、考える 。多くの人がいて 、それぞれが 、それぞれの思いで考えつづける 。一人が死んでも 、別の人が 、新たな道を探していく 。 ─ ─人という生き物の群れは 、そうやって長い年月を 、なんとか生きつづけてきた 。知らねば 、道は探せない 。自分たちが 、なぜこんな災いを引き起こしたのか 、人という生き物は 、どういうふうに愚かなのか 、どんなことを考え 、どうしてこう動いてしまうのか 、そういうことを考えて 、考えて 、考えぬいた果てにしか 、ほんとうに意味のある道は 、見えてこない … … 」
次の世代に伝えていきたいことがなければ、人生なんてなんの意味もないのではないかもしれない。

レビュー投稿日
2018年11月6日
読了日
2018年11月6日
本棚登録日
2018年11月6日
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