ジャンゴ 繋がれざる者 ブルーレイ&DVDコンボ(初回生産限定) (2枚組) [Blu-ray]
- ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
TSUTAYA TVでレンタル。
劇場公開時には気になっていなかったのですが、予告編を観てから興味が湧いた作品です。
母は懐かしがっていましたが、私はストーリーも主題歌も知らずに観ました。
個人的にタランティーノ監督の作品にあまりご縁がなくて、実は未鑑賞でした。
時代は南北戦争のころ。
奴隷制度や保安官のいる西部劇のころ。
大農園は10代に熱中した「風と共に去りぬ」のイメージ。
保安官といえば「許されざる者」。
銃の早打ちといえば「ヤングガン」。
そんなイメージ。
勧善懲悪のわかりやすさと、それだけでは割り切れない深さが絶妙なバランスで描かれた作品だと思います。
音楽や演出が新しさを感じさせて、観やすくなっています。
哀しい、やりきれない、そんなシーンも多くありますが、優しさと力強さと爽快感も感じさせてくれます。
キャスティングも良かったと思います。
ジャンゴ演じる、ジェイミー・フォックスは表情がとても豊かで作品ごと、シーンごとに印象が変わるので不思議な感覚になります。
「エニイ・ギブン・サンデー」の選手役、「コラテラル」の運転手役(これは彼にしては軽い印象の役ですが好きな作品です)、「Ray」レイ・チャールズ役は本当に素晴らしかった!
Wikipediaにはウィル・スミスも候補だったとありますが、このジャンゴはジェイミー・フォックスで大正解だと思います。
かっこいい!!
男気溢れるかっこいい役でした。
あとアカデミー助演男優賞を獲得されたクリストフ・ヴァルツ。
素晴らしい役柄でした。
センスがあって、意志が強くて、賢くて、勇敢で、人間味溢れる・・とても印象深い役でした。
馬車の上の歯のモチーフが可愛かった(笑)
「イングロリアス・バスターズ」観ていないので、早く観なくては・・!!
この時代の作品を観たり読んだりすると、いつも、やりきれない思いになります。
そして自国の許されない過ちを正面から捉えている、そして多くの国で公開されていること、高評価を受けられること、色々な意味でアメリカという国は凄いと感じています。
考えだしたら重くなってしまう、それをラストは爽快感に近いものに変えてしまうマジックはタランティーノ監督の手腕なのでしょうか。
- 感想投稿日 : 2013年8月22日
- 読了日 : 2013年8月21日
- 本棚登録日 : 2013年8月21日
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