ーーーアメリカ西海岸で技術コンサルタント事務所を開いているマードック・ロスは、スコットランドの古城に住む引退した物理学者の祖父に招かれ、友人のリーとともにイギリスへ向かった。 祖父が政府の助けもなく、独力でタイム・マシンを完成させたというのだ。
『星を継ぐもの』シリーズ以来のJ•P•ホーガン
よく言えば外さない、悪く言えばありきたりのタイムマシンとそれに伴うパラドックスにまつわる物語
他の書評を見る限り、「シュタインズゲート」はこの小説にインスパイアされて生まれた作品みたいやね。
前に読んだシリーズでもそうやったけど、破綻の無い理論構成はグイグイ引き込まれる。
ただ、ひとつの欠点として、取っつきにくいというか理解するまでに時間がかかる。
ただ、絶妙なところで図解が用意されていくので置いていかれることは無いと思う。
この物語の面白さは指数関数的に上がっていき、素晴らしい余韻を残したエンディングへ収束するので、今まで踏み込んだことのない領域までイメージを広げて楽しんでもらいたい。
「人類の全歴史を通じて、きょうの子供たちはきのう魔法だったものをふしぎとも思わず、あくびをしながら眺めているーーそういうことがつづいてきたのです」
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年7月14日
- 読了日 : 2014年7月14日
- 本棚登録日 : 2014年7月14日
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