アナザーフェイス (文春文庫 と 24-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2010年7月9日発売)
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本棚登録 : 2756
感想 : 276
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妻を亡くし、男手ひとつで一人息子を育てながら、仕事も両立させようと精一杯頑張る刑事・大友鉄が主人公の警察小説。

可もなく不可もなく、と言えないんだな…気になるところが2点。

その1.謎掛けが見え見えなんだよね。先の場面で砕ける岩はこれですよと、予めその岩を他の岩と微妙に色を変えて描いているシーンをアニメで見ることがあるけど、あんな感じです。最初からコイツは怪しいよね、てあからさまに書いてるんだもん。話の先が朧げながらに見えつつ、読み進めました。多少頭を捻るトリックは警察小説のスパイスになると思うので、少し残念でしたね。作為的にそうしているのであれば、是非理由を知りたいな。

その2.途中で意味有りげに登場する新聞記者の沢登有香が、突然プッツリと登場しなくなった。個性的なキャラクターなので、後にどういう位置づけで再登場するのだろうと読み進めましたが、とうとう最後まで出てくることはありませんでした。彼女は一体なんだったの?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年12月29日
読了日 : 2013年12月28日
本棚登録日 : 2013年12月28日

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