原田マハの「楽園のカンヴァス」を読んで、どうしてもルソーの絵を見たくなった。
「眠れるジプシー女」これはルソーの絵だったのか!と今更気付く。
解説を書いている赤瀬川原平の愛情あふれるルソー論も楽しく、また「楽園~」で取り上げられたいくつものエピソード(嘲笑された新聞記事さえ、切り抜いて取っておいたとか、ピカソが、ルソーを讃える会を開いたり、ルソーの才能をいち早く見抜き、古道具屋で買った彼の絵を愛蔵していたとか…)がどれも実話だったこともまた楽しさを倍増させてくれた。
確かに、「日曜画家」と揶揄されるのもやむを得ないかなと思うほど、ある意味稚拙な感じのする絵ばかりなのだが、そこに言いようのない魅力というか味わいを感じさせてくれること、それこそがルソーの秘めたる才能だったのだろうな。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年4月7日
- 読了日 : 2012年4月7日
- 本棚登録日 : 2012年4月6日
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