ハードボイルド、クライムノベル。淡々とした文体に情報過多ゆえに物語よりも記述を読んでいるような感覚になる。
舞台は無国籍の架空都市。猥雑な空気と匂いに、絡まる人物の豊富さとそれに連なる謎と真相と事実は、単に読み進めていけば読者に与えられるほど安易ではないけれど、じっくり読みイメージして、自身の頭の中で物語を再構築したい方にはオススメ。
漂う空気感は独特かつ心地いい。
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カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2006年4月25日
- 本棚登録日 : 2006年4月25日
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