声優魂 (星海社新書)

著者 :
  • 星海社 (2015年3月26日発売)
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本棚登録 : 701
感想 : 74
3

大塚明夫さんが書かれた声優さんの現状を知らせる本。
一気に読んで、ビターだけどまっとうな内容に
頷きました。

割とよく言われるナカミだから
星3つ。でも面白いですよ。

表現者になるって、なれますって
方法があるんじゃなく
なっちゃうひとはなっちゃうんだよって
だけ。

ならない人は、ブツブツ言いながら
口とんがらかして、結局ならない。

理由はいろいろあるだろうけど。
やってみないと答えの出ない世界だから
見切りを自分につけられるヤツ
それを自分で引き受けて、ダメなら
明日からレジ打ちでも工事現場でも
ともかく働こう。
自分を食わせよう、という根性のあるやつ
だけが挑戦出来る世界だと思います。

そして。

役者さんの売れるサイクルが早くて
出てきたと思ったらまだまだ上手いのに
声を聞かなくなる昨今。

こんなんでいいのかなあ…と
ファンであるこっちが不安になっちゃうのです。

いい役者さんの仕事にはいいオーディエンス。
ほんとにね。

イベントでお金落としてグッズ買うより
もっとガッチリ感動してあげたい。

そのためにはアニメだけ見てんじゃなくて
本や映画、舞台、美術に触れること
人といっぱい関わること。

演る方も観るこっちも、根っこが貧弱じゃダメ。

そして、声優なんかやめておけって言われても
演るって人だけがかじりついたらいい。

かじりついいてほんとに向いてなけりゃ
腹を据えてやめる。

ちょっとでも何かできたら?
そりゃ何の仕事でも、必死で今日も明日も!
頑張るしかない。

これアンビバレンツだけど
実はサラリーマンだって役者さんだって
食っていくにはおんなじ心構えです。

今はそれしか出来ない人間だから
その職場に置いてもらえる。

だったら、やらなきゃ。
生きていけない。

そういうことです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年3月12日
読了日 : 2016年3月12日
本棚登録日 : 2015年3月26日

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