マークスの山(下) (講談社文庫)

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本棚登録 : 2622
レビュー : 239
著者 :
bookclover4936さん 文芸   読み終わった 

不気味さと狂気を感じさせる殺人犯・マークスがたどり着いたのは「彼」を生んだ山だった。
この最後に「山」にたどり着いたところがなんとも切ないのである。
ずっと作品全体に暗い影を落とし続けた「山 」の頂上が開けるラスト。

これ「山」に捕らわれた人達の物語なのだ。「マークス」の5人にあった「山」は「絆」であり「過去の呪い」でありそして「郷愁」だった。そういった意味では「青春」の匂いさえ感じさせるところもあった。

''十三年経って過去を振り返る浅野の言葉のすみずみに、おぞましい郷愁はなかったと言えるか。
山とは何だろう―――。''

続きか気になって一気に読んでしまった。警察や検察や権力の攻防も描かれたけど一連の事件を通して「山」の影が背後に見え隠れして、人間の持つ闇に留まらない「暗さ」、緊張感や不気味さが作品に漂ってそれが魔力みたいにページをめくらせる。
面白かった。

あと某作家さんが著作で言及されていたように合田刑事と加納検事の何とも形容しがたい関係もとても気になるところ。笑
(2016.2.7)

レビュー投稿日
2016年2月7日
読了日
2016年2月7日
本棚登録日
2016年2月7日
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