世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

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本棚登録 : 11147
レビュー : 1079
著者 :
bookclover4936さん 文芸   読み終わった 

何作目かのハルキ作品。
ハルキ作品はどんな作品も文体ゆえかどこかファンタジーちっくに私は感じるんだけどこの作品は王道にファンタジーだと思う。
地下のやみくろの世界、一角獣、計算士、シャフリング。組織(システム)といった存在。現実に存在するように緻密な描写でそれらのものが描かれる。
「世界の終わり」というキーワードが何度もいろんな形で登場するのが良い。冒頭の引用もスキータ・デイヴィスの「end of the world」だし。「世界の終わり」って言葉にはどこか陶酔的というかうっとりする響きがある。終末感を感じさせるものって何故か魅力的に感じる。
ハルキ作品にはいつも完全な闇が登場する。現代の普段の生活では体感することのなくなった完全な闇。闇の中で主人公が自分と向き合う時間があるのが印象的。自分の中に深く潜る行為をしたくなったときにハルキ作品を読みたくなるのかなとおもう。
性的な描写が多いけど、この作品読んでて主人公が危機を迎えて(巻き込まれて)暗闇で勃起するときに目覚めの象徴なのかなとも思った。男性的、人間的、本能的な力を取り戻したことの象徴。
続きが気になるので以降下巻にて。

レビュー投稿日
2015年2月8日
読了日
2015年2月8日
本棚登録日
2014年12月20日
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