学校へ行かなくなった子にはきちんと理由があって、
でもその理由を言ったところでどうにもならないから
「行かない」ということを続ける。
それは一見あきらめとも見えるけれど本当は別のものもあるんじゃないかと
思いながら読み進めた。
それはとても繊細なことで、でもそれがわからない担任が・・・。
言いたいけれど言えない、という状況は誰にでもある。
言えないような状況を作ってくる人もいる。
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一歩外にでれば大変なことがたくさんあって
もし足を踏んでくる人がいれば「痛い」といえばいい。
踏んでる方は気がついていないかもしれない。
知ってて踏んでいてもちゃんと痛いと叫ぶ。
それでも踏むなら怒る。
それでも踏むならもう相手の抱えている問題で、こっちに非はない。
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非はないとわかっていても、じゃあその踏まれている足はどうすればいいのだ。
逃げたとして、逃げられたとしてもすっきりしないだろう。
そんなことを考えた。
とても深くて、いい一冊だった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
な行の作家
- 感想投稿日 : 2013年2月19日
- 読了日 : 2011年6月22日
- 本棚登録日 : 2013年1月1日
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