The Black Swan: The Impact of the Highly Improbable

  • Penguin (2008年2月28日発売)
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本棚登録 : 110
感想 : 9
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2007年出版なので、まさに金融危機前夜という絶妙なタイミングで世に出たことになる。著者はもともとトレーダーをやっており、金融危機を予測しているようなくだりもある。

普段あまり読まぬような書きぶり、語彙ですこし難渋したが、さまざまな逸話を盛りこんで楽しく読める本ではある。少々くどい所もあるけれど。

人間の認知がナラティブに頼りがち故に歪んでしまうことに一章を割いているが、まさにこの本はアネクドート的なナラティブ満載である。著者はこうするしかないと弁明はしているものの、釈然としないものはある。ベルカーブに関するテクニカルとされている章でも、さほど詳細に突っ込んでいるわけでもなく、プラトン主義がうまく行かないのはわかるが、じゃあそれでどうするかはあまり見えてこない。

10年前に軽い思いつきで買ったものの手が出なくて積読だったのだが、約1ヶ月かけて読み切った。効率は良くないが、この年でも能力は伸びるのだなと。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 洋書
感想投稿日 : 2020年7月12日
読了日 : 2020年7月12日
本棚登録日 : 2018年11月5日

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